ガンダム逆襲のシャア、アムロとシャアは死んだのか？　意見分かれるラストの名シーンを考察

ガンダム逆襲のシャア、アムロとシャアは死んだのか？　意見分かれるラストの名シーンを考察
https://realsound.jp/book/2025/03/post-1950943.html

『機動戦士ガンダム』シリーズをよく知らない人にも、「ガンダムに出てくるキャラだよね」と認識されているキャラクターがいる。中でも、アムロ・レイやシャア・アズナブルは認知度が高いキャラクターだろう。そんなアムロとシャアが、作中でどのような最期を迎えたのかご存知だろうか？　実は、ファンの間でもアムロとシャアの最期については意見が分かれているのだ。

アムロとシャアは死亡したのか

　何故ファンの意見が分かれているのかというと、ガンダムシリーズ内でアムロとシャアの最期がはっきりと描かれていないからだ。ゲームや小説、漫画など、作品によっては設定が異なるが、アニメ作品においては消息不明という扱いになっている。

　2人が揃って登場するのは、『機動戦士ガンダム　逆襲のシャア』が最後となる。シャアは新生ネオ・ジオン軍を率いて地球連邦軍と敵対。地球を居住不能な星にして人類を粛清するべく、かつてネオ・ジオンの本拠地であったアクシズを地球へ落とそうと画策した。アムロは地球へと落下していくアクシズの軌道を変えることには成功するものの、アクシズ、シャアと共に消息を絶った。

『逆襲のシャア』のその後の世界を描いた『機動戦士ガンダムUC』では、アムロは戦死した扱いになっている。『逆襲のシャア』に続いて登場しているブライト・ノアの部屋には、遺影のようにアムロの写真が飾られていた。

　加えて、最終話ではアムロ、シャア、ララァ・スンが思念体で登場した。ガンダムシリーズでは、思念体で登場するキャラクターは死亡しているケースが多い。『UC』でも、戦死したマリーダ・クルスが思念体となって現れている。さらに、アムロ、シャアと共に登場したララァは過去に戦死しているキャラクターだ。そのためアムロとシャアも思念体として登場した以上、死亡していると考えるのが自然だろう。

生存説の根拠は「謎の光」

　一方で、「本当は死んでいないのでは？」とする生存説も根強い。『逆襲のシャア』で、アムロもシャアもはっきりとした死亡シーンが描かれていないことが希望の光になっているようだ。特にアムロはガンダムに乗っていたため、生存の可能性を期待する声が多い。

また、『逆襲のシャア』のラストシーンで描かれた謎の光を指摘する声もある。地球から離れていくアクシズの横に、小さな光の軌跡が見える。これが「アムロの乗ったガンダムが離脱した際の光ではないか」と推測されているのだ。もっとも、公式から正式な説明が出ていない以上推測の域は出ない。

　中には、「あの“行方不明”っていう、視聴者が好きに考えられる結末が良い」という声もある。2人はあのまま死亡してしまったのか、それともどこかで生き延びているのか……　公式から正解が示されていないからこそ、見ている人が自由に想像できる。「もし他作品にアムロがいたらどうなっていたか」と想像し、ファン同士で議論するのも楽しみの1つだろう。

　ちなみに『UC』のストーリーを担当した福井晴敏は、アムロとシャアの思念体について「死んだから出てきた、とは限らない。生き霊かもしれない」と述べている。もしあの思念体が生き霊だったら、アムロとシャアの本体はどこで何をしているのか……新たな可能性を考えるのも面白いかもしれない。