【爆笑】ぼいのかいてる自作美少女テニス漫画の設定があまりに面白すぎてワロタンゴ状態で如実に草

1 : 2025/02/20(木) 02:47:25.76 ID:5dD/5ql/0
主人公
猫宮らいち(果物のライチを漢字にした名前だよーん)

感覚能力べえくて五感とかもすげえの
うんで五感とかすげえから第六感つって超直感とかまで使えんのなwもはや未来予知よw
読みや洞察じゃなくもう感覚で感知できちゃう?みたいな
かつーすばしっこいしー身軽だしーでまあライジングで打ち返せるわな
電光石火的な
あと本当の人格が目覚めた時の潜在能力もやべえしw
なんかもうめんどくせえからこの辺にしとくわw
レス1番のサムネイル画像

美鈴氷華ちゃん
氷華ちゃんがべえすぎることによって氷華ちゃんの存在そのものが詰みポイントになるわけよそうやって氷華ちゃんが立つ地点とそれにつらなるパスコースを全て塞ぎ相手は打つコースがなくなり自分の打点の詰みを理解してしまいその場に凍りつくように硬直してまうんや!

2 : 2025/02/20(木) 02:50:29.58 ID:x00otvd90
AIか
3 : 2025/02/20(木) 02:54:10.49 ID:5dD/5ql/0
ぷわん
元桜乱正レギュラー
最後の全国大会直前の入れ替え戦で敗れ部を追い出されることとなる
それまで競争激しい桜乱では入れ替え戦で3度もレギュラーの座を防衛することに成功するものも稀で芽吹や閃乃、本長寺を除けばここ数年ではぷわんだけだった
よって桜乱の正レギュラーがS3、D2、S2、S1と盤石になっていた矢先まさかの脱落
部のメンバーからの信頼も勝ち得、レギュラーとして地位を固めてからぷわんにとって初めての大会を目前にしたその直前にレギュラーの座を剥奪されるという悲劇
またそれには芽吹の悪辣さも絡みより悲惨な仕打ちを受けることとなる
入れ替え戦とは桜乱内で3ヶ月に一度トーナメントがありそこで優勝したものが現レギュラー相手にレギュラーの座を奪い取るための直接対決の指名権を得れる
4 : 2025/02/20(木) 02:54:36.16 ID:5dD/5ql/0
船橋照深がその指名権を得てぷわんに勝負を挑む
前評判ではぷわンの圧勝かと思いきやてるが勝つこととなり部内ではてるがレギュラーに上がることに疑念感のムードが漂う
最後の大会ゆえより一層皆の目も厳しくなっていたからだ
だがしきたりはしきたり、てるのレギュラー上がりは誰も異を唱えられないものとなり決定する
大会目前にレギュラー落ちししきたりでレギュラーから落ちたものは二軍にまで落とされるがそもそもこの時期にレギュラーから落ちて桜乱テニス部でテニスを続ける意味はないとぷわんはそのまま退部届けをだそうとする
5 : 2025/02/20(木) 02:55:15.72 ID:5dD/5ql/0
だがそれを拒んだのは芽吹だった、芽吹はぷわんにチャンスを与えるといい再戦しててるに勝つことができればてるのレギュラーを取り消すというものだった
それは桜乱史上前代未聞の出来事で鉄の掟であるしきたりを覆すものだったが、今の権限は芽吹にあるためぷわんはその誘いに乗る、ぷわん自身が素の実力ではてるより自分のほうが上だという自負があり昨日の結果に納得がいっていなかったからだ
そして翌日異例の再戦に部はそして何よりもてるは動揺するが誰も芽吹には逆らえない
6 : 2025/02/20(木) 02:55:39.54 ID:5dD/5ql/0
再戦の結果ぷわんはてるに勝利し三度レギュラーに返り咲くかと思いきや芽吹はぷわンの目の前でてるのレギュラーいりを正式に発表する
ぷわんはショックと衝撃で一瞬静止するもすぐさま芽吹に激怒する
だが芽吹はまるで他人事のように聞き流し退部届けをだしてこの部に所属していない人間の意見を聞く必要がないとあっさり切り捨てる
ただてるの実力をテストするためにぷわんを利用しただけだという
騙されたことと裏切られたこと何よりもそのままを鵜呑みにして芽吹の人間性を知っていながらその甘えに乗ってしまった自分に不甲斐なさを感じプライドをズタズタに引き裂かれたぷわんは悔し涙を浮かべながらそのまま部を去る
7 : 2025/02/20(木) 02:56:07.11 ID:5dD/5ql/0
あまりにも酷な仕打ちに三年間共にしたメンバーでさえ唖然としてるでさえ気が引けてぷわんをレギュラーにするように打診するものの芽吹はその反応こそが何よりもの快楽だと他人の心を弄ぶ道化のようないたずらな笑みを浮かべててるをそそのかす
芽吹がどれだけ悪辣であろうと性悪であろうとも誰も逆らえない芽吹には絶対的な実力とそのカリスマ、威厳があるからこそ芽吹に対する部の忠誠心は非常に高い
8 : 2025/02/20(木) 02:56:52.98 ID:5dD/5ql/0
だがそんな芽吹に怖気づず物言いが出来るのは今や桜乱の絶対的エースにまで上り詰めた閃乃だった
閃乃は流石に今回は酷すぎじゃないかと芽吹を問い詰めるも芽吹は何も悪びれずむしろ自分なりの考えがあったと述べる
実はてるをテストするためにぷわんを利用したというのは建前でぷわんには本当にチャンスを与えてやるつもりでぷわんのテストの意味も込めての再戦だったという
9 : 2025/02/20(木) 02:57:28.55 ID:5dD/5ql/0
ぷわんは先の敗戦では自分の実力を過信し頑なに自分の決め球であるドロップショットに拘った結果の敗北、フットワークの優れたてる相手にドロップを繰り出すという愚策相手のプレイスタイルと自分のプレイが噛み合わなかったとき潔く引くことができないぷわんと自分から指名しておきながらぷわんのプレイスタイルを研究しきれていないてるそのどちらのレベルの低さにも呆れ通り越してこれが日本全国トップレベルの強豪校のレギュラー争いかとめまいを感じていた芽吹は少しでもマシな方を残すために二人をふるいにかけたという
10 : 2025/02/20(木) 02:58:04.53 ID:5dD/5ql/0
芽吹の中では事前ではぷわんが勝つと思っており素の実力でも入れ替え戦でぷわンが負けたあともぷわんのほうが上であることは認めていたよって、ぷわんが前回の敗戦から修正できていたのならぷわんをレギュラーにする予定だったという
だが実際のところはてるは先日のぷわん戦の情報から即座に試合内容をアップデート出来ていたのに対しぷわんはまたしてもドロップにこだわり続けた
11 : 2025/02/20(木) 02:58:21.91 ID:eIfVQHY80
文字じゃなくて漫画で説明せい
12 : 2025/02/20(木) 02:58:22.32 ID:5dD/5ql/0
ぷわんも馬鹿ではない、これはぷわんなりの意地であり芽吹の思惑とは違い自分の意地とプライドを見せつけたテニスをしていた、今回の試合ではぷわん、てる両方とも程よく緊張が抜け先日より両者より高いレベルで競っている中でぷわんは自分の持ち味である絶妙な滞空時間のストローク、配給によるカモフラージュからの隠し玉であるその落とし穴をつくドロップショットでてるを翻弄しドロップショットでの得点率も高めていたが芽吹には不服で
13 : 2025/02/20(木) 02:58:40.69 ID:5dD/5ql/0
2回目の試合は実力差がでてぷわんが勝ったがドロップショットに拘らず余計なことをしなければもっと楽に勝てていたと芽吹は見方を改めなかった
その結果勝ちはしたけど学習できない馬鹿より雑魚でも学習能力あるヤツのほうがまだマシってことよとぷわんではなくてるを選んだ見解を示した
14 : 2025/02/20(木) 03:02:19.83 ID:5dD/5ql/0
だがそんなぷわんとの亀裂も関東で芽吹が猫宮に敗れた後心変わりをし始めた芽吹との間で解消される
関東大会、すでに退部しながらも誰にも告げることなくひっそり一人で見に来ていたぷわんだったが芽吹が無名の猫宮に敗れ桜乱が3位決定戦をすることになったことで肩を落としながらも決定戦まで影を潜めてると芽吹とばったり遭遇してしまう芽吹に対してなにか言ってやろうとするもいざ芽吹を目の前にすると何も言えなくなるぷわん
15 : 2025/02/20(木) 03:03:44.05 ID:5dD/5ql/0
だが芽吹はもともとぷわんにとあることをするつもりでいた
それはぷわんに正レギュラージャージをと届けることである
ぷわンはもうレギュラー落ちどころか部の人間ですらない
だが芽吹はぷわんを桜乱のレギュラージャージをきてともに観戦することを勧めたのだ
16 : 2025/02/20(木) 03:06:00.67 ID:5dD/5ql/0
芽吹は自分がぷわんにやったことを反省も悔い改めても悪いとも思ってないと前置きしたその上で
自分は部長としてあんたにそれだけのことをしただからあんたは私の行った失態を見届ける資格がある
自分が負けたこと、言い訳にはしないだから共に全国までついてきて見ていて自分の責任のとり方を
とあくまで自分の生き様でぷわんを導こうとする
17 : 2025/02/20(木) 03:06:49.74 ID:5dD/5ql/0
芽吹は性根から悪だったわけではなく
芽吹は元々いいとこのお嬢様で外国生まれ
ただその環境は決して華々しいとだけ言えるものではなかった
両親ともに日本人で完全なアジア人である芽吹の両親はその欧米のカースト社会のなかで振り落とされないように上位の西洋人に媚びへつらいながらも同じアジア人の下級国民のことを見下す親の姿勢を幼少期から見てきていた
そしてその環境は芽吹自身にも降りかかり上位の西洋人からアジア人離れしたその美貌も相まって嫉妬で嫌がらせを受けていた、ただ芽吹にとってそれは苦痛でもなく屈辱でもなくただただ不思議だった
生まれながらそのような環境で生きてきた芽吹は人の浅はかさ、脆さそしてそのしょうもなさで回る世界に嫌気が差しながらもその中に答えはないのか真実はないのかその解をひたすら求めていたのだ
18 : 2025/02/20(木) 03:08:22.49 ID:5dD/5ql/0
人が作り笑いで笑うように全てが薄っぺらで信念がない、実体がない意味を持たない中で、そこにはほんとは何があるんだろう、そこに価値も意味も本当ないのだろうか模索する芽吹の心理
自分をあざ笑うもの嫌がらせするものもそしてそんな世界で媚びへつらう親そのものも芽吹にとって滑稽なこの世界の象徴そしてなんでそのような存在や世界がうまれそこに自分がいるのか幼少の芽吹は自分がこのおろかで薄っぺらな景色の一色にいることが解せなかった不思議でたまらなかったのだ
19 : 2025/02/20(木) 03:08:48.28 ID:5dD/5ql/0
その世界の空虚さ愚かさに憂いでいるとき
そんなとき芽吹はテニスに出会う、その時芽吹上流階級のお遊戯として招待されたが実際のとこは上流階級への接待係として呼ばれただけで、アジア人でその中でもっとも階級の低かった家柄である芽吹達は表面では対等面で話すものの内心は全員が見下す対象として楽しんでる扱いとして取り敢えず呼ばれていただけ
階級ではなく何よりアジア人という部分に何よりの差別意識があることを感じていた芽吹たちの両親であったが成功するまでは日本には帰れないという不屈の精神でその状況を甘んじていたそれは子供であった芽吹の心中を無視する身勝手なものだった
20 : 2025/02/20(木) 03:10:18.87 ID:5dD/5ql/0
アジア人の子供だと同世代の子供に馬鹿にされる芽吹を知っていながら自らの成り上がるための欲のためヨーロッパでの生活に拘っていた
そしてそのお遊戯会の大人たちがティータイムをしているなか子供たちは庭にあるテニスコートでテニスを始める
その時初めてテニスに触れた芽吹だったが、なんとそこで無双してしまう
そう芽吹は天才だったのだ、テニスに限らずあらゆるスポーツ、分野で瞬く間に結果をだす紛れもなく時代を変える稀代の選ばれし器
だが当然周りの子供はそれが不服で芽吹を仲間外れにする
芽吹はその時やったテニスの感触が忘れず使用人を雇ってテニスをする日々を続けた
だがそんなとき父親の事業は大きく
好転することになる
21 : 2025/02/20(木) 03:11:06.44 ID:5dD/5ql/0
瞬く間に資産を増やし階級も駆け上がる
両親が目指していたこの世界の上澄み、そこに確かに足をつけたのだ
だが芽吹にはわからなかった、両親は目指していたものを手に入れた
だがそこの愉悦に酔いしれる両親は本当にそれが手に入れたかったのか
芽吹の周りを取り巻く環境も変わる
あれだけ自分に悪態をついていた同世代の子供も下手に出るようになる
テニスをしていても芽吹に負ければ素直に称えるようになる
22 : 2025/02/20(木) 03:12:13.10 ID:5dD/5ql/0
あっさりと人の相はかわる、こんなにあっさりと、人々はいつも見せている人相はただの見せかけの仮面虚像であるかのように
両親は手に入れたいものを手に入れた、自分の生活も一変した、ただ芽吹にはいまだわからずいた、両親が死にものぐるいかけて見たかった景色はこんな浅はかなものなのか
才気あふれる芽吹きだからこそ自分を取り巻く環境そして自分が生み出す力そのすべてに意味を見いだせずにいた
23 : 2025/02/20(木) 03:13:34.82 ID:5dD/5ql/0
自分はただこんな移れ変わるだけのぼやけた世界の中で生きていたいのか、ただわからずただ一つ見えていたことがある
それはその自身の存在証明は自身の中にしかないということ
両親と同じような景色をみたいわけじゃない、ただ答えを知りたい
自分の中でもうまく表現出せないようなこの世界の真実を
確かに手に取りたい
24 : 2025/02/20(木) 03:14:00.25 ID:5dD/5ql/0
自分はこの見せかけの世界の中でも自分は生きているその存在意義を訴え続ける
どんなものが道を塞ごうとも自分を張り続けどんなものに笑われても貶されてもそのすべてを払い除け自己を証明し続ける
この世界のただの歯車ではない自分という殻を破りどんな相手でも環境でもすべてを自分の手で動かす
それが芽吹が生きる糧として見出した見つけた答えであった
そしてテニスこそが芽吹にとってその手段となっていた
誰にも邪魔されない個人競技、自分の実力だけでのし上がれる世界
自分がみたかったのは家柄や格式なんかで変わる薄っぺらな世界じゃない
本当の一握りだけが生を許される領域
そこにある称賛も批難も嘘のまじりもない真実だけが映し出される世界
芽吹が見たかった世界はそこにあったのだ
25 : 2025/02/20(木) 03:15:24.99 ID:5dD/5ql/0
そうやって芽吹は両親や環境と関係なく己の力だけでのし上がることにこだわりを持ちすべてをひれ伏せ
そして世界の理を知ろうとした
両親に馬鹿にされていたあの同じアジアの下級階級のものたちは本当に馬鹿にされるためにある存在で馬鹿にされるためだけに生まれてきたのか
自分に卑しく接してきた者たちのその心の奥底にあるものはなんなのか

そして実の子供である自分を無視してまでみたがっていた両親のみている世界のほんとうの意味とは
人が何か駆り立て何を目指しそこにたどり着く頂上の景色とは、それを知るために

真実を虚像の仮面で塗り固めた世界の中
嘘偽りない競技の世界に飛び込んで真実を見つけ出すための芽吹の長い旅は始まったのである

26 : 2025/02/20(木) 03:16:44.17 ID:5dD/5ql/0
人の浅はかさについて幼少の頃から身にしみついていた芽吹は子供ながら浮世離れした価値観で現実に期待せずあざ笑う悪趣味な性格になり他人の神経を逆なでし相手の取り作った精神や表情を乱しその虚栄心で塗り固めた仮面を剥ぎ取る削ぎ落とすことで相手の本性を丸裸にしその哀れで滑稽な姿脆さそして人間の包み隠さない姿が暴かれる人間という根幹の中身を垣間見ることに快楽を覚えるようになる
27 : 2025/02/20(木) 03:18:12.30 ID:5dD/5ql/0
そしてその芽吹の生き様は多くのものに影響を与えていくことになる

これは関東準決勝
明星vs桜乱
S1猫宮vs芽吹の1シーン

猫宮は憧れだった芽吹との試合で緊張もありながらも重役任された責任に自分を奮い立たせていたがその姿と今自分の置かれている事実によって芽吹の神経な逆なでされてしまう
苛立つ芽吹に猫宮は苦言を諭される

そして何よりの怒りの矛先は自分から逃げた氷華に向けられていた
そう目の前の猫宮など目もくれないかのように
 
無謀な挑戦になおも諦めない姿勢を絶やさない猫宮に芽吹は冷たいセリフをはく

28 : 2025/02/20(木) 03:20:21.74 ID:5dD/5ql/0
お前捨て駒だよ

芽吹は猫宮がS1に起用されることがはじめから負けを見越しての捨て要因にしか見えていなかった
それでも仲良しごっこで猫宮にエールをかける明星陣営を見て気持ちの悪い偽善だと吐き捨てた上で猫宮に哀れみをそして仲間を売ってまで自分から逃げようとしている氷華に失望していたのだ

猫宮に向かってお前たちの仲間がどれだけ薄情なものか、薄っぺらな友情の無意味さを説いた上でそれでも抵抗する猫宮に向かってその猫宮がもっとも信頼する氷華をけなす芽吹

29 : 2025/02/20(木) 03:20:58.44 ID:5dD/5ql/0
あいつは臆病者だと
自分と戦う気概もないのに何しに戻ってきたのかと、S2で見た氷華の腑抜けた姿も相まって芽吹は自身のフラストレーションを猫宮を通じて氷華にぶつける
だがそれに猫宮はさらに反発した
誰よりも憧れ信頼している氷華を仲間を先生をそして自分を貶されたこと
自分のせいでみんなが馬鹿にされてることに居ても立っても居られなくなった猫宮は芽吹に食って掛かる
氷華は臆病者じゃない
30 : 2025/02/20(木) 03:21:22.63 ID:5dD/5ql/0
芽吹の素の人間性に触れて自分の中の芽吹のイメージが崩れた猫宮はショックを受けながらもそんな芽吹に怖気付きながらも言い放つ貴方に憧れてたけどそんな人間だと思わなかったと
この試合自分が勝ったその時は氷華にみんなに謝れと!芽吹相手に啖呵を切り自らを奮い立たせる猫宮
31 : 2025/02/20(木) 03:23:10.64 ID:5dD/5ql/0
芽吹はそれを鼻で笑い
自分に対しての無責任で身勝手なあこがれを口にする猫宮を軽蔑する
勝手に人物像を描いて勝手に決めつけるまさしく芽吹が嫌っていた薄っぺらな人間そのものだったからだ
さらに猫宮は芽吹の逆鱗に触れてしまうワードを口にしてしまう
猫宮が芽吹が日本でジュニアツートップで最もプロに近いポジションにいることに対して
自分はプロになりたい、だからこそ貴方のような人間に負けたくない
貴方がどれだけ凄い人であったとしても貴方にプロの資格はない
貴方を越えなければ自分のプロとしての道は開けないと
32 : 2025/02/20(木) 03:24:05.04 ID:5dD/5ql/0
誰よりも競技の重みを勝ち負けのシビアさを痛感している芽吹だからこそ猫宮の口から出る思いつきのようなしったかの言葉の並びに苛立ちを募らせる
この場にいる殆どのやつがプロにはなれない、努力をしている?そんなもの全員が努力している、それでも才能のないやつは必ず行き詰まる
プロとしての道を切り開けるのはそのふるいにかけられてもなおも勝ち残れるほんの一握りだけだ
他者に対して憧れを述べるばかりでジュニアのトップ層はおろかまともにジュニアで競ったこともないようなテニスへの打ち込みも感じられない猫宮が気安くプロを語ることを芽吹は断じて認めなかったのだ
それは同じくプロを目指し夢破れていった者たちへのたむけでもある
中学3年この次期は自ずと見える、見えてしまう分岐点、才あるものと道を閉ざされたもの
33 : 2025/02/20(木) 03:25:35.27 ID:5dD/5ql/0
それまでは自分の可能性を信じてすがっていた者もこの時期になれば嫌でもわかる自分はプロとして戦っていけるかどうかの裁定
幼少からプロを目指しテニスに打ち込んで入ればいるほどわかってしまうその先に進めるものとそこで旅を終えるもの両者の分岐点、ジュニアのトップで戦い続けてきた芽吹だからこそその同じ道で競ってきたものの熱と心を理解しているつもりだった
中学3年この部活動の大会は単なる部活動の大会ではなくジュニアで競ってきた者たちにとってもそこで道を終えるものはこれがテニスにおける最後の大きな舞台だからこそ、ここでの勝ち負けの意味は大きい
34 : 2025/02/20(木) 03:26:14.43 ID:5dD/5ql/0
その節目となるこの3年のこの時期にただテニスが好きなだけで才があるわけでも特に心血注ぐような努力をしてきた形跡も見られない猫宮がプロを語ることそれ自体が侮辱であり
競技者としての生き方、それをたやすく踏みにじる猫宮に芽吹はお前の言葉には重みがないと一蹴する
35 : 2025/02/20(木) 03:28:58.62 ID:5dD/5ql/0
だがそれでも猫宮は引かなかった
何故なら自分のこの感情が芽吹の言う薄っぺらなものだとは思えなかったからだ
、正確には自分でもまだはっきりと分かっていなかったからだ
自分がない自分のことがわからない、これは猫宮がずっと考えないようにしてきたこと、そうやって見て見ぬふりしてやり過ごして生きてきた
あのとき壊れてしまった自分、その中で本当の自分を猫宮はまだ見つけられずにいた
ただ一つ言えることは自分の人生はこれまでテニスと共に生きそこで出会えたかけがえのない仲間を侮辱する芽吹を日本のプロの先導に立たせるわけにいかない
36 : 2025/02/20(木) 03:29:54.75 ID:5dD/5ql/0
猫宮は芽吹を越えたい、自分を信じて送り出してくれた仲間のためにも背にかかる期待と声援を鼓舞として自らを奮い立たせ芽吹に挑んでいく
そうやって感情の流れが綺麗に通ることで猫宮のもつリミッターを外す力はうまく機能し、猫宮の潜在能力を引き出していく
高まる猫宮の力に応じて桜乱陣営にもどよめきが起こる
初めは無名の雑魚が駆り出されてきたと見下されていて初めはただ芽吹が遊んでるだけなのがモロバレなラリーで芽吹の性悪っぷりに呆れていたものの次第に猫宮が高まる力でラリーのレベルを引き上げてゆくことで芽吹相手にラリーを答える猫宮に一定の評価はせずにいられなかった特に、芽吹の真の力や活躍をまだ目の当たりにしたことがなかった桜乱1年生の間では特にその動揺は大きかった、主に芽吹部長がこんなに弱かったんだという事実に
37 : 2025/02/20(木) 03:31:42.56 ID:5dD/5ql/0
1年生の期待のルーキーで未来の桜乱キャプテンの座も有力視されている1年の時点で一軍の3年に迫るほどの力を持った玖樵(くぅこ)は高まった力をだしてきた猫宮を見ても大したやつとも思っていない中でその猫宮に押されてるようにも見える芽吹を見て普段部内でふんぞり返って偉そうにしてるだけでまともに試合も見せない芽吹のこの程度の実力を見せられて、あれこれなら簡単にキャプテン乗っ取れんじゃねとニヤつくもそれを至って冷静な3年にたしなめられる
よからぬ心配をして動揺しているのは1年だけで芽吹の実力を知っている2年、3年はこの状況を冷静に俯瞰していた
38 : 2025/02/20(木) 03:32:24.39 ID:5dD/5ql/0
2.3年は主に猫宮の特異性に着目し芽吹が負けるとは端から微塵も考えていない、騒ぐ1年に芽吹の凄みを長々と語る必要もないというように冷静に語る
あの人の実力はこんなものではない、芽吹がこの程度ならあんな性悪女に誰も従わないしすぐにでもキャプテンの座から引きずり落としてる
ただ誰もそれをできない、あの人以上に恐ろしい人は桜乱にも日本にも他にいないと
だからこそ2、3年は芽吹がいつまで猫宮相手に遊んでるつもりなのか、猫宮の高まる力に危惧しながらもその動向を見守っていた
39 : 2025/02/20(木) 03:33:19.69 ID:3dP7/5CDd
ラノベ書いた方がいいんじゃないか
40 : 2025/02/20(木) 03:35:29.17 ID:5dD/5ql/0
その中で顧問はただひたすら戸惑いの中にいた
もちろん猫宮を応援したい勝ってほしい、ただそれ以上に何よりも猫宮の無事を気にかけていた
猫宮のもつその特異体質の力はまだこの時点で解き明かせていない、ただはっきり言えることはその爆発的な力と引き換えにその身体的負荷は計り知れないということ
勝つためにはその力を引き出さないといけない、だがそれを許せば選手生命おろか猫宮の人生をそのものを揺るがす
顧問として先生として、その引き際を見極める必要があることそれは同時に猫宮が芽吹に絶対に勝てないことを意味することも自覚した上で
それでも猫宮の気持ちを無下にすることは出来なかった
自分が顧問である、ただそれ以上に選手時代の自分と猫宮を重ねてみてしまっていたからだ
41 : 2025/02/20(木) 03:36:40.04 ID:5dD/5ql/0
世界はおろか国内でも無名、ただプロとして世界を回っている、プロというライセンスと共にその名ばかりの称号だけを持ち歩いて大会を転戦してるだけの日々
明らかに才能がないことは目に見えていた
芽吹や競技者として上を目指すものに毎度のようにあざ笑られて言われる言い分、結果を出せないものはプロとは言えない
芽吹たちにとっては肩書が元プロであっても日本国内でも認知されていない顧問をプロと呼ぶに相応しくないその程度の人物
そしてそれは顧問自体も自覚している
だからこそ顧問はテニスへの念とそしてコーチへの思いを捨てきれずにいた
自分はまだやれた諦めたくなかった
才能がないと自覚していながらも、自分の可能性を捨てたくなかった、そうコーチも言ってくれると思っていた
だがコーチの判断は違った
もう諦めよう、ここまでよくやった
ここでゴールテープを切ろう
それはコーチとの縁の切れ目でもあった
42 : 2025/02/20(木) 03:38:20.78 ID:5dD/5ql/0
日本屈指の男子プロでコーチとしての腕前も優秀なそのコーチの期待に応えられなかった自分
密かに恋心を寄せていたコーチとのテニスを通じた距離感も終わり
何よりそのコーチが自分のことをもう無理だと諦めたこと
あのときまだやれると嘘でも言ってほしかった
あのときその言葉をすんなり受け止めて逃げ出してしまった自分
そのすべてに後悔が残り、可能性を追い求める猫宮の道をただ自分の判断だけで閉ざすことにためらいが生じていたからだ
だからこそ、勝ちのない試合に勝てると信じて送り出す矛盾にどうしようもなかった
初めは本当に捨て駒として猫宮をS1に入れたに過ぎなかったがその猫宮のひたむきで嘘とは思えないプロへの信念を受け止め、余計にその葛藤が心苦しくなっていく
猫宮が力を引きだせば出すほど、猫宮を苦しめる

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