ヮ(゚д゚)ォ!くんが書いてる自作美少女テニス漫画がやべえほどおもろいw

サムネイル
1 : 2024/08/18(日) 03:22:26.27 ID:w4lsbNDRa
レンドル「なんだ、猫宮まだ練習していたのか
トーナメントの最中の練習は無理するなと言っただろ」

猫宮「そっそんなこといったって、、だって緊張するんだもん、、
相手はいよいよトップ10選手なんだよ?
なんだかおちつかないよ、、」

レンドル「馬鹿なやつだな、相手が強敵だろうと一夜漬けでどうにかなるもんじゃないだろ
今は体を休め明日に備えることが何よりのベストだ
わかったらさっさとホテルに戻れ」

2 : 2024/08/18(日) 03:23:12.05 ID:w4lsbNDRa
猫宮「、、、コーチ、、コーチは明日私が初のトップ10選手相手に、、
あのアティオンを相手にどこまで戦えるとおもう?
コーチは私が明日どう戦えばいいか考えてくれてる?私がアティオンに勝つ方法」

レンドル「ああ明日か?明日はお前は必ず負ける」

猫宮「、、!ムカー!! 考えてないじゃん!大一番なのに!コーチ失格!失格!このぽんこつコーチぃ!」ぽかぽか!

レンドル「いてて、考えるさ、考えてるとも、お前がどんなふうに醜態をさらして負けるのかそのパターンをな」

猫宮「答えになってなー~い!!!!」

3 : 2024/08/18(日) 03:23:43.70 ID:w4lsbNDRa
レンドル「まったく、そんだけ元気なら問題ないだろ」

猫宮「よかないよ!考えまとまんないし!コーチはぽんこつでむのうだし!、全然アティオン相手に準備できてない!、、これじゃあきっと、、」

レンドル「負けるのがそんなに怖いか?」

猫宮「、、怖いとかそんなんじゃなくて、せっかく掴んだチャンスなのに、、勝ちたいよ、、どんなときだって負けたくない
私には時間もないんだし」

レンドル「、、いいか猫宮、お前は自分が挑んでる世界を容易く値踏みしてるようだが相手はお前より遥かに長くこの世界に身を置きキャリアを積んでいる相手だ、自分の身の程を知ったらそんな言葉は出てこないとおもうがな」

4 : 2024/08/18(日) 03:24:27.84 ID:w4lsbNDRa
猫宮「わかってるよ、、わかってる、WTAが甘いものじゃないことなんて、だからこそ、私に出来る今のこの時間、そこに全てをかけてるの、だからコーチが一緒に考えてくれなきゃ、、一人じゃ何も出来ないよ」

レンドル「猫宮、、時間とは全員が同じ時を進んで歩むわけじゃない
明日、アティオンとの試合、その結果がどちらであろうが、お前は必ず先に進むことになる」

猫宮「へ?」

レンドル「まぁ簡潔に言えゃ今のお前にゃまだ早いってことだ
アドバイスを送ろうにもアティオンとお前では実力に差がありすぎる、どうにもできん」

猫宮「そんなぁ~」

5 : 2024/08/18(日) 03:25:00.89 ID:w4lsbNDRa
レンドル「ただ感じてこい 世界の高みを」

猫宮「!」

レンドル「たとえ負けるとしてもお前はその試合の中でえる経験全てを吸収しアティオンのテニスから自分のテニスになる何かを見いだしてくるんだ
その中身でお前のその先の歩みはかわる
そのチャンスを得たと思えばいい」

猫宮「当たって砕けろって、、こと?」

レンドル「物はいいようだな、まあとりあえず冗談に笑ってられる元気があれば明日の体調も問題ない、アティオンからいい刺激はえれるだろう
今はまだ焦らず今の自分に出来ることをするんだ、そのためには五体満足怪我がないようにすること体が資本だからな

だから、そらいつまでも突っ立ってないで帰る支度まとめろ風邪ひくぞ」

6 : 2024/08/18(日) 03:25:50.35 ID:w4lsbNDRa
猫宮「あっうん」

レンドル「アティオンは今年の全米でもベスト4に残る活躍をしている、去年はマンダトリー(現WTA1000のこと、名称変更が割と最近なの 旧式のこっちを記載、ATPマスターズに相当する大会)もとった、不動のトップ10としてWTAの頂上で脚を固めている
今のお前には目もくれてくれないだろうが、そのテニスからお前は叩き込まれるはずだお前がいるこの世界の頂点がどんな場所なのかを、、な」

猫宮「WTA、、の頂点、、わたし感じれるかな」

レンドル「できるさ、お前の優れた感覚のセンサーなら、
アティオンのテニスを通じてWTAの頂点から見る景色をながめてくるんだな」

7 : 2024/08/18(日) 03:26:44.01 ID:w4lsbNDRa
猫宮「、、、(コーチはああ言ってるけど、私負けるつもりないし、かっちゃうもんね!、、コーチをあっと驚かせてやる!それで始めてコーチにまいったを言わせてやるんだ!、、、、)
、、、うへへ」

レンドル「何笑ってるんだ気持ち悪い」

猫宮(しまった、、!妄想が顔に出ちゃった、、汗)

レンドル「今日のお前はいつになく気持ち悪いぞ、ああすまん気持ち悪くないときがないから感覚が麻痺ってたそれが普通だったなすまない」

猫宮「もーコーチのバッキャロー!!」

8 : 2024/08/18(日) 03:27:35.74 ID:w4lsbNDRa
そして翌日

猫宮らいち(日本167位)vsアティオンフィアンセ(スイス9位)

猫宮(この人があのアティオンフィアンセ、、日本を立つ前テレビみたマリアとウィンブルドン決勝を戦ってた人、、思えばあの日から私はこのプロの舞台に恋こがれていた、、そのテレビの中の憧れの人だった一人がついに私の目の前にいる、、!)

レンドル(さて、アティオン、どれほどのものか見せてもらおうか)

アティオン「よろしく」

猫宮「あぁ、、はい」

二人は軽く挨拶をかわしポジションにつく

サービスはアティオンから始まる

9 : 2024/08/18(日) 03:27:37.43 ID:+fYQvNLJ0
漫画とは
10 : 2024/08/18(日) 03:28:37.53 ID:w4lsbNDRa
アティオン(、、この子があのステファンレンドルが長きに渡る沈黙から腰を上げコーチにつくことを決めたアジア人
目立った経歴は聞かないけれど彼が認めたならば何かしらの用心は必要ね
私は猫宮、貴女よりなぜレンドルが貴女を認めたのか 気になるのはそっち
確かめさせてもらうわ)

バシュ
アティオンのサービス
速度は177キロ
道具の近代化で女子でも一時代前の男子のビックサービスを放てるプレイヤーが増えているこの現代においては女子としてみても控えめなファーストサービス

だが彼女の持ち味はさーびすにあらず

11 : 2024/08/18(日) 03:32:55.40 ID:w4lsbNDRa
猫宮(アティオンのサーブ、、!
このコースなら返せる!)

猫宮はアティオンのサービスを難なくリターン

アティオンもそのリターンボールにすかさず反応
二人はラリーを始める

ハルストン「レンドルさん、やけに猫宮が息巻いてたんですが」

レンドル「それがどうかしたか?あいつが無鉄砲に息を巻くのはいつものことだろ」

12 : 2024/08/18(日) 03:35:11.87 ID:w4lsbNDRa
ハルストン「いやそれがなんでも貴方の名前を連呼して
見返してやるだのなんだのって、、
あんまり張り切ってるもんで、空回りしないかと、、」

レンドル「、、たく、昨日あれほど無理するなと言ったのに、じゃじゃ馬に懐かれると苦労するな」

13 : 2024/08/18(日) 03:37:59.29 ID:w4lsbNDRa
バシュッン!

0-15

先制点をとったのは猫宮のほうだった

猫宮「よしッ!」

猫宮(まずまずの立ちあがり♪
ストロークのキレも悪くないし脚を追いついてる
アティオンはストロークで凄いって人のイメージはなかったけど、まだ様子見なのかな?
レンドルコーチぃ、前日にアティオンのビデオ確認させてくれないからなぁ、、土壇場でやってみるしか、、ない!)

14 : 2024/08/18(日) 03:39:45.31 ID:EpSNjqia0
割と読めそうだが
男がいっぱい出てくるから美少女漫画というより少女漫画やな
15 : 2024/08/18(日) 03:41:16.90 ID:w4lsbNDRa
0-30

ハルストン「おおまたとった!
猫宮調子いいですね、アティオンはビックサーバーではないとはいえ、格上のアティオンから相手のサービスゲームでポイント連取なんて!」

レンドル「まずまずだな」

アティオン(、、、)

16 : 2024/08/18(日) 03:53:33.80 ID:w4lsbNDRa
猫宮「くっ!」

猫宮の立ちあがり、幸先が良しとみるやいなや
猫宮はアティオンの実態を掴ませない打球に翻弄される猫宮

決して威力のある打球ではないアティオンのボール
だがその一打一打が猫宮にとって致命となる

17 : 2024/08/18(日) 03:55:41.42 ID:w4lsbNDRa
レンドル「流石、、といったところか、アティオンはコートの使い方がうまい」

ハルストン「よく見えてますよね、、コート全域にわたってアティオンは常にアドバンテージを築いてます」

レンドル「見えてるんじゃないんだろうな、コートの広げ方がうまいんだ」

ハルストン「広げ方?」

18 : 2024/08/18(日) 03:57:54.14 ID:SkC8wO0g0
漫画じゃないじゃん
19 : 2024/08/18(日) 04:06:24.69 ID:w4lsbNDRa
立ちあがりから猫宮はキレを見せたものの
気づけばゲームカウント3-0
やはりアティオンの優位は変わりなかった

猫宮「ハァハァ」

猫宮(なんでこの人こんな強いの、、!
決して手厳しいエースを決められてるってわけじゃないのに、、っ
むしろ攻めんこんでるのは私の方のはずなのに、、あんなにケロッとして、、
アティオンはずっとあの調子、、きっと彼女の10分の1ほどの力も私は、ひきだせてない、、
こんなんじゃ、、こんなんじゃ、、終われないッッ!)

20 : 2024/08/18(日) 04:19:27.27 ID:w4lsbNDRa
猫宮「うおおおおおおおおおおお!!!!(コーチはいった、この試合で何かを掴んでこいって、でも私はまだ何もつかめてない、、なら私が今できることは、私のありったけを彼女にぶつける事、、教えてよアティオン、WTPその頂の景色を、、!)」

猫宮はふわりとまうアティオンのボールにめがけて飛び込み全身から凄まじいエネルギーを放出してテイクバックを構える

いまこれが猫宮が放てる最大級の必殺の一撃

猫宮「天地万雷ッッッ!!!」

22 : 2024/08/18(日) 04:28:38.46 ID:w4lsbNDRa
ここからは中学生編の話

全国決勝
明星vs龍鳳

S3 灯鳥 vs 華凛

試合序盤華凛の放つ大技、ローズガーデンに劣勢を強いられる灯鳥
顧問からは大技に対しての打開策を提案されるも、灯鳥はそれを却下、決勝にふさわしい試合にするためそんな逃げ腰のテニスは出来ないと自分なりの方法を考えることを示す
顧問も灯鳥がこの作戦を否定することを見越しての提案だった、灯鳥のそれを否定する真っ直ぐな瞳にふっとほくそえむ
これまでの試合、常に顧問はありとあらゆる策を考え常に教え子に指示してきた
だがあくまでテニスはこの物語は本人たちのものであると弁え、最後のこの決勝においては全ての判断を本人に一存するとあらかじめ決めていたのである
今まで指示を聞くばかりだった教え子が初めて明確に否定し自分の意志でコートに向かおうとする成長した教え子の姿をみて万感のおもいで試合の行方をみまもる顧問

23 : 2024/08/18(日) 04:29:23.66 ID:w4lsbNDRa
そしてこれまで積み上げた経験と閃きそのすべてをフル動員し灯鳥はついに自力でローズガーデンを突破することに成功する

華凛も王者校、龍鳳のレギュラーのプライドをもって灯鳥を挑発するような発言を繰り返していたものの、実は内心灯鳥のことを一切侮っていなかった
それこそが華凛がS3を託された理由だと龍鳳の部長である霞は語る
本来華凛は龍鳳内でのシングルスプレイヤーとしての実力は6番目だという
このシングルスの実力で6番目であることに動揺を隠せない灯鳥、龍鳳の層の厚さを感じさせるがなぜ6番目のプレイヤーがS3に抜擢されているのが

24 : 2024/08/18(日) 04:30:43.48 ID:w4lsbNDRa
それこそが華凛のもつ最大の長所が所以で、古くから桜乱と日本を2つにわる2大王者校である日本トップの強豪校、龍鳳でレギュラーを掴み取ることはその世代のプレイヤーの頂点にいる者たちの証であり、(個人戦で5姫のレギュラーに敗れたりはしてるものの)それゆえレギュラーを掴み取ったものは例外なく激しい奢りや慢心をうむ、その傲慢な見栄は大きな油断をうみ取りこぼしを起こしかねないが現に龍鳳のレギュラーはその過信慢心の中に包まれていた、(本人たちは慢心ではなく、プライドや自信をもつことは強さにつながることだと言い張っている、霞もその考え方自体はアプローチの一つだと否定はしてないためたしなめはしていない)部長である霞、そして華凛この二人を除いて
25 : 2024/08/18(日) 04:31:07.79 ID:w4lsbNDRa
華凛は龍鳳のレギュラーでありながら霞と同様唯一公平な目線をもちプライドを持ちながらも相手を尊重し敬う気持ちを持っている、レギュラーを掴み取る為に死にもの狂いの競争を迫られる龍鳳ではレギュラーを掴むことが自信であり日々の苦労のストレスをその自信に吐き出していたに過ぎない一面もある、(恭佳においては真の意味で相手を見下す自信を強さにかえるメンタルを体得しているが)霞はそういったレギュラー陣の精神の脆さを見抜いていかなる時でもメンタルが安定した油断や慢心をしない華凛を高く評価して信頼をよせている
よってここぞという場面では華凛をシングルスにいれる龍鳳本気のオーダーなのだ
26 : 2024/08/18(日) 04:32:21.41 ID:w4lsbNDRa
灯鳥が立て直してきても大技で灯鳥を追い詰めてるときでさえ一切油断のしなかった華凛は動じることなく
余裕の表情ですぐさまつぎのアプローチに切り替える
27 : 2024/08/18(日) 04:32:41.09 ID:w4lsbNDRa
華凛の放つ数多の技に苦戦しながらも、一人のシングルスプレイヤーとして成熟してきた灯鳥は引けを取らず試合を進めていく
だがもちろんこれは灯鳥がかなり高い次元で集中力を維持できているからであり素の実力差はまだ華凛のほうが数段上にあたる
灯鳥たち明星のメンバーはここに至るまでの激動の闘いの中で高い集中力を共有することに成功していた、とりわけ灯鳥は関東での閃乃戦でみせた集中力と気持ちの高ぶりがまだ体に残っており、非常に高いレベルのパフォーマンスを持続させていたのである

二人の拮抗したテニスに試合も大詰めに差し掛かろうとする

28 : 2024/08/18(日) 04:33:45.43 ID:w4lsbNDRa
シングルスの先鋒戦は灯鳥の作戦と奮闘で挽回し華凛に並び追い詰めることに成功する
だが華鈴はまだ奥の手を隠し持っていた、、____!

華凛「ふふ、まさか貴女がここまでやるとは思っていませんでしたわ
決勝に相応しき試合に応じてくれたことに感謝いたしますわ」

華凛「ですが、そろそろお別れを告げねばなりませんね、、」

灯鳥「んっだとテメェっ!しばくぞシャッオラァッ!」

華凛「ふふ、その威勢のよさどこまでもつのか、、試させて貰いますわよ!」

29 : 2024/08/18(日) 04:34:33.60 ID:w4lsbNDRa
そう言って華凛はサーブをうつ

バシュ
灯鳥はリターンを決める
その先に構えを取る華凛が待ち構えている

華凛「さぁ、、鉄の棘(イバラ)の檻に抱かれて夢幻の露と消えなおも高潔たる凱歌を奏でるがいいッ!!
奥義 アイアン・メイデン!!」
そう叫びながら放たれる打球、それは一見ローズガーデンのような軌道ではあったもののすぐさまそれが甘い考えであったことを灯鳥は思い知る

30 : 2024/08/18(日) 04:34:58.02 ID:w4lsbNDRa
灯鳥「なんだ、、っ!重っってぇ!」

次々と決められる華凛の打球
ローズガーデンのように山なりに相手を包み込み振り回すかのようなウィップショット、だがその打球の性質は全く異なる
灯鳥「うそだろ、、これスピンとフラットが同時にかかってんのか、、!」
灯鳥の目利きではもはやその打球の性質を見抜けていた、だが見抜けていてもどうしようもなかった
それだけ華凛の放つ打球はでたらめが過ぎていたのである

31 : 2024/08/18(日) 04:44:47.75 ID:w4lsbNDRa
全国準決勝

桜乱vs龍鳳

D1
龍鳳槍崎 躯纏 ペアに対して劣勢を極める桜乱Dペア
S3で閃乃がD2で本長寺、あしらぎペアが龍鳳の主力シングルス、ダブルスから接戦を制して勝利をもぎ取ったものの
桜乱入れ替え組のレギュラーは龍鳳のレギュラーに差を見せつけられる展開となっていた
同じ日本を二分する王者校で完全同格なはずの桜乱と龍鳳の間で何故こうも差が生まれるのか
その場一面を白一色で埋め尽くす桜乱の軍勢は同格とも思えない差の尽きようにどよめきもし閃乃と本長寺たちがいなければ桜乱はボロ負けだったのではという疑念さえよぎる

32 : 2024/08/18(日) 04:45:11.46 ID:w4lsbNDRa
昨年、全国決勝では桜乱と龍鳳が激突
その際桜乱が勝ち全国優勝を果たしている、龍鳳にとってはリベンジマッチとなる展開だが現時点では桜乱が総力ではるかに劣る展開となる
それなのに何故去年は勝つことが出来たかと言うとそれは龍鳳独自の制度によるもの
龍鳳はレギュラーに必ず3年を二人以上加えないといけないというしきたりがある
これにより既に当時の3年より実力で上回っていた現レギュラー陣も控えに回らざるおえなくなりかつ肝心の霞が怪我で不参加であったため龍鳳はスタメンとは言い難いメンバーだった、つまり龍鳳にとってはリベンジマッチというより今年ようやくフル参戦して挑むのことできるスタートであり桜乱と本当の決着をつけるべくここまで勝ち上がっていた、ちなおととしは龍鳳が全国優勝してる
33 : 2024/08/18(日) 04:45:29.90 ID:w4lsbNDRa
その頃から龍鳳の陣営には桜乱は層が薄いと馬鹿にされていたり、互いのライバル意識が強くでていたが、実際に頂上決戦の結果が互角ではなかったことに愕然とする桜乱陣営
S2の入れ替え組もそして今戦っているD2の入れ替え組も桜乱の名を汚すまいと必死に戦っている、自分達が桜乱の落ち度だと自覚しているからだ
一方的な展開ながらも王者としてのプライドを見せつけるため胸が張り裂けそうな思いで気持ちだけは一歩も引かない桜乱のDペア
たとえ自分達が負けたとしても控えには芽吹がいる、S1の決戦に託すことが出来るそんな状況だからこそ芽吹に恥ずべき姿は見せまいと奮闘する二人を見て芽吹は切ない思いを感じていた
34 : 2024/08/18(日) 04:47:12.92 ID:w4lsbNDRa
芽吹はこの最後の大会を通して大きな心代わりが起きようとしていた
それまでは部のことなどなんの思入れもなく自分のプロになるという道しか見えておらず自分さえ勝てればそれでいいと思っていた
部活動はただのお遊び、プロを目指す自分にとってはどうでもいい寄り道であって、テニスのプロというのは自分が勝つか負けるかの二択しか無い
それが個人競技であるテニスの本文であると、自覚していた芽吹だったが
部を背負うそしてそれを誇りに戦うということがプロフェッショナルにおいてどれだけ大事なことなのか、そして独りよがりで突っ張っていたのがただの自分の至らなさだったと自覚し、何者ものを遠ざけ常に孤高に生きてきた芽吹が心をつなぐその意味を深く理解しようしていた
35 : 2024/08/18(日) 04:47:32.74 ID:w4lsbNDRa
ゲームカウント 2-5
追い詰められて後が無い桜乱Dペア
申し訳無さと情けなさの苦渋の表情でベンチに戻る、普段の芽吹なら大して興味もなさそうに情けないと冷たくはくだけ
そんな芽吹を知ってるからこそ桜乱ペアは芽吹が何を言う前にごめんと、、あやまる
だが芽吹は二人を責めず冷静に解説した
龍鳳と桜乱、プレイヤーのしつとしてはどちらも遜色はないと芽吹は言う
そして続けて、何故今開きが生まれてるか、それはあんたたちが弱いんじゃなくて全部あたしのせい、謝るのは私の方だと、芽吹はやさしくいう
思ってもない返事に顔を見合わせるDペア
芽吹がいう差が生まれる理由、それは芽吹そして霞、二人のキャプテンとしての体質の違いにあるという
桜乱も龍鳳もそれぞれ部長となる二人が総監督も兼任している
36 : 2024/08/18(日) 04:48:34.44 ID:w4lsbNDRa
芽吹は単に弱いやつの下につくが嫌だったので当時いた桜乱の顧問監督を実力でおいだし実権を握った
霞もまたトップジュニアでプライドの高い部員で構成された龍鳳部員は学校の顧問では言う事を聞かないためこの世代のリーダーである霞を監督に置くことで部を円滑に進めていたからだ
こうして二人はそれぞれのチームを作り特色の違いが生まれていた
37 : 2024/08/18(日) 04:48:48.68 ID:w4lsbNDRa
芽吹のやり方は完全なる実力主義で、弱者は助けず追い出し奪い合いながらつよきものだけが勝ち残る、それは芽吹の思想ではなく桜乱テニス部自体の風紀であった、もともとその制度がしかれていた桜乱に、芽吹自体は部の事自体に興味がないため放任主義でその制度をそのままにやらせていたが、それは単に形式的に監督業務をやってるが部のために動くことなくどうでもいいからと言うだけじゃなく芽吹自身がその桜乱の思想には共感できる部分があったからだ、そのため芽吹は率先的にその制度を活用しいらないものをどんどん排除していった、芽吹自身は自分のキャリアにしか眼中はないので指導もろくに行わず自力で上がってこれない才能のないやつはいらないものとしていた、だがそんな芽吹も、何かしらの才能を持っているものには目をかけて最低限のアドバイスはしてあげたりはする優しさというより興味本位でだが
38 : 2024/08/18(日) 04:49:59.75 ID:xzxw682/0
そんな時出会ったのが皇潤でした
39 : 2024/08/18(日) 04:58:32.89 ID:TZzGrdQR0
かたや霞の方は霞の思想そのものが日本をテニス強国にすることであるため自分の練習の時間を割いても全体の指導に力を入れ部員全体の底上げを測っていた
競争激しくプライドのぶつかり合いである龍鳳であっても面倒見のいい霞を中心にあっとホームにまとまっている
組織系統がしっかりしているという点などで(芽吹もキャプテンとしての仕事が下手というわけではない、興味がないだけ
オーダーの組み合わせや組織的にチームを動かし練習の環境を作り上げるなど手腕自体はかなりのもの)

つまり同じ質のプレイヤーが全国からはるばる集まったとしても全体レベルで差がつくのは当然だったのだ

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