ハルヒ「キョンってサイコー」

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1 : 2023/09/17(日) 20:03:35.302 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「キョンっていいやつよね」

谷口「そうだな」

ハルヒ「それに意外とカッコいいのよ」

谷口「そうか?」

ハルヒ「それに団活してるときも、文句をいいながらもあたしに着いてきてくれるのよ」

谷口「そうか」

ハルヒ「キョンってサイコー」

谷口「何故俺に話す?涼宮、お前はいつから惚気話をするような奴になったんだ?」

2 : 2023/09/17(日) 20:04:50.880 ID:HhK+F/iX0
谷口ってハルヒに告ったことあるんかね。1週間持った奴がコイツだったら笑うわ
3 : 2023/09/17(日) 20:06:42.683 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「谷口、あんたは黙って聞くと言うことを覚えなさい。」

谷口「え?俺が悪いの?」

ハルヒ「キョンはサイコーなやつだから、意外とモテるのよ」

谷口「羨ましいぜチクショー!」

ハルヒ「でもあたしはキョンを手放すつもりはないわ。」

谷口「学校一お似合いなカップルだ。一生はなれることはないだろうな。」

ハルヒ「だから、あたしはキョンに告白することに決めたのよ!」

谷口「えっ?」

4 : 2023/09/17(日) 20:09:14.463 ID:TKHcTUgB0
谷口「お前ら付き合ってなかったのか?」

ハルヒ「えっ?」

谷口「お前らいつも一緒にいるじゃねーか。」

ハルヒ「そうね」

谷口「最近のキョンの弁当はいつもおまえの手作りだし」

ハルヒ「キョンの好物をいれつつ栄養バランスを考えたお弁当よ」

谷口「授業中も楽しそうに話してるし」

ハルヒ「キョンと毎日話すのが楽しい」

谷口「これでもまだ付き合ってないと言うのか?」

5 : 2023/09/17(日) 20:11:42.298 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「付き合ってたら告白と言う表現はおかしいと思わない?」

谷口「そうか?」

ハルヒ「そうなのよ」

谷口「それにしてもあの涼宮が恋愛とはな…」

ハルヒ「どういう意味よ?」

谷口「俺を5分でフったあのお前がなぁ…」

バキッ!ボコッ!ドカッ!

谷口「何しやがる!」

ハルヒ「これ以上…その話を…するんじゃないわよ!」

谷口「ひえぇ…」

6 : 2023/09/17(日) 20:14:35.507 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「それで話を戻すけど」

ハルヒ「あたしとキョンの共通の知人であるあんたには、キョンの欲しがりそうな物を教えてほしいのよ」

谷口「別にそれは俺でなくてもいいだろ」

谷口「おまえのSOS団の連中はどうしたんだ?」

ハルヒ「…」

ハルヒ「ボソッ(恥ずかしい)」

谷口「なんだって?」

ハルヒ「恥ずかしいって言ってるでしょ!」

7 : 2023/09/17(日) 20:16:22.987 ID:TKHcTUgB0
谷口「そうかぁ、あの涼宮がとうとう恥じらいを覚えたか。」

ハルヒ「どういう意味よ?」

谷口「お前、入学式の自己紹介についてどう思う?」

ハルヒ「我ながら最高の自己紹介だったわ!」

谷口「恥ずかしくはないのか?」

ハルヒ「なにが?」

谷口「…」

8 : 2023/09/17(日) 20:19:00.261 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「それで話を戻すけど、キョンの欲しがりそうな物ってどんなのがあるかしら?」

谷口「プレゼントか?」

ハルヒ「そうよ」

谷口「マフラーとかは?」

ハルヒ「前あげた」

谷口「なんか服とかどうだ?」

ハルヒ「前一緒に買った」

谷口「ベタだがチョコとかどうだ?」

ハルヒ「ま、前あげた」

谷口「大体なんでもあげてるじゃないか」

9 : 2023/09/17(日) 20:20:16.680 ID:Jci4Xtnta
みてるよ
10 : 2023/09/17(日) 20:22:45.070 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「じゃあ、例えばあんたが女の子に何か贈られるとして、どんなのが嬉しい?」

谷口「そうだなぁ…箱に入って体にリボンを巻いて『あたしがプレゼントです』とかどうだ?」

ハルヒ「…」

谷口「な、なんてな…冗談だよ冗談…」

ハルヒ「それよ!谷口、あんたアホのくせに良い案出すじゃない!」

谷口「!?」

ハルヒ「ありがと、谷口。あんたはSOS団の準団員にしてあげるわ」

谷口「いらんわ!」

11 : 2023/09/17(日) 20:25:41.176 ID:TKHcTUgB0
ドォン!

ハルヒ「贈れてごめん!」

ハルヒ「あれ?キョンは?」

古泉「彼は家族が明日から旅行に行くのでその準備です。」

ハルヒ「家族だけ!?つまりキョンは留守番?」

古泉「そのようです。」

みくる「涼宮さん、今お茶いれますね。」

ハルヒ「こんなに好都合なことはないわ!みくるちゃん。なんかかわいいリボンを持ってきて!」

みくる「は、はい」

12 : 2023/09/17(日) 20:28:33.455 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「古泉くん、でっかくて丈夫な箱を用意して。人ひとりはいれそうなくらいのやつをね」

古泉「承知しました。」

ハルヒ「有希…はまだ本を読んでていいわよ」

13 : 2023/09/17(日) 20:30:05.962 ID:5hvSObCya
うむ
14 : 2023/09/17(日) 20:30:57.051 ID:TKHcTUgB0
~数時間後~

古泉・みくる「持ってきました」

ハルヒ「ちょうどいいわね!ありがとう、二人とも」

ハルヒ「じゃあ、二人は帰っていいわよ。あ、今週は不思議探索は休みよ!」

15 : 2023/09/17(日) 20:33:42.929 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「さて、箱に入ってと、以外とここ暗いのね…」

ハルヒ「リボンに『プレゼントは私です。』と」

ハルヒ「えっと、ここをこうして…」

ハルヒ「…」

ハルヒ(まっ、巻けない!)

ハルヒ(暗いし巻けないし、よく考えたらここからどうやってキョンの家に行くのよ!)

パカッ

ハルヒ「!?」

ハルヒ「有希!」

有希「…」

16 : 2023/09/17(日) 20:36:31.540 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ(有希なら口が固いし、頼めそうね。)

ハルヒ「ねぇ、有希。お願いがあるんだけど」

有希「なに?」

ハルヒ「あたしをリボンで巻いて、箱をキョンの家の前に発送してほしいの」

有希「わかった」

ドサドサ

ハルヒ「なにこれ?」

有希「水」

ハルヒ「確かにのどが渇いたとき大変ね。やっぱり有希は賢いわね!撫でてあげる」

有希 ///

17 : 2023/09/17(日) 20:39:11.056 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「じゃあ、おやすみ有希」

有希「がんばって」

有希「クアセフジコクアセフジコ(呪文詠唱中)」

有希(これで彼の家の前に発送された。)

有希(これで良かったんだ。良かったんだ。)

18 : 2023/09/17(日) 20:41:33.672 ID:TKHcTUgB0
~校外~

古泉「それにしても涼宮さんは何をしようとしていたのでしょうか?」

みくる「あたし、知ってます」

古泉「!?」

みくる「ひいひいひいひい…ひいおばあちゃんの日記にかいてありました」

古泉「それ言って大丈夫なやつですか?」

みくる「あっ…」

古泉「…」

19 : 2023/09/17(日) 20:44:26.617 ID:TKHcTUgB0
みくる「ぶっちゃけた話をしてしまうと、あたしのご先祖様には古泉くんも、あったことがあるはずです。」

古泉「ということは、やはりあなたは…」

みくる「キョンくんもあったことがあります。」

古泉「え?彼ではないのですか?」

みくる「…これ以上は禁則事項です」

34 : 2023/09/17(日) 21:34:52.283 ID:VUgBLSMH0
>>19はどういう意味だったの?
てっきり谷口とくっつくのかと
20 : 2023/09/17(日) 20:47:31.767 ID:TKHcTUgB0
~翌日~

ハルヒ「あぁ、良く寝たぁ…」

ハルヒ(って真っ暗ね。箱の中だからかしら?キョンはいつあたしを受け取ってくれるのかしら?)

~四時間後~

ハルヒ(まだ…?キョンっていつもはこんな遅くまで寝てるの?…あたしの不思議探索もキョンの健康を支えてるってことね。)

谷口「Wawawa~」

ハルヒ(!?)

ハルヒ(何故あいつがここに…?でもチャンスだわ!)

ハルヒ「谷口!」

21 : 2023/09/17(日) 20:50:04.319 ID:TKHcTUgB0
谷口「Wa!?涼宮、怖えよ!おまえどこにいるんだ?」

ハルヒ「ここよ!ここ」

谷口「まさか、ホントにこの中なのか?」

ハルヒ「そうよ!」

谷口「ホントにはいるなんてな…おまえ意外とアホなんじゃないか?」

ハルヒ「殴るわよ!」

谷口「おお、ホントに箱から聞こえてくる」

ハルヒ「こらっ!開けんな!」

22 : 2023/09/17(日) 20:53:59.262 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「谷口、あんたキョンに電話して起こしてやって!そんでキョンがおきたら配達員のフリしてチャイム押しなさい」

谷口「なんで俺がそこまでしなきゃいけねーんだよ!」

ハルヒ「次は故意に川に落として欲しいの?」

谷口「や、やります…」

prrrrrrr
谷口「おい、キョン」

キョン「なんだなんだ…ハルヒかと思ったらおまえか…」

谷口「露骨に残念そうな声を出すなよ!それが親友に対するセリフか?」

キョン「すまんな。それで何のようだ?」

谷口「早く起きろ!それじゃ!」ガチャッ!

キョン「…」

キョン「は?」

23 : 2023/09/17(日) 20:56:38.508 ID:TKHcTUgB0
谷口「これでいいか?」

ハルヒ「あんたにしては上出来じゃない。」

谷口「じゃあチャイムを押すぞ」

ハルヒ「なんでよ」

谷口「おまえがやれって言ったんだろうが」

ハルヒ「起きてすぐチャイムが来ても無視しちゃうかもしれないじゃない!」

谷口「じゃあ何時ならせばいいんだよ」

ハルヒ「30分」

谷口「長い!俺と付き合った時間の7倍じゃねーか!」

ハルヒ「…黙 り な さ い」

ハルヒ「てかほんとにアホなのねあんた」

24 : 2023/09/17(日) 20:59:08.462 ID:TKHcTUgB0
~30分後~

谷口「もういいか?」

ハルヒ「はやくチャイムを押して、そしたらすぐダッシュでどっか行きなさい!」

谷口「えらそーに」

ピンポーン

キョン「ん?なんだ?」

キョン「…誰もいない。ピンポンダッシュか…悪質だなぁ」

(宅配便。はやく取りに行くことを推奨する)

キョン「これは…長門の声!?なんだ?」

取りに行かねば

25 : 2023/09/17(日) 21:02:23.909 ID:TKHcTUgB0
~谷口サイド~

ピンポーン

谷口(よし、逃げよう)

谷口(この曲がり角を曲がって隠れて経緯をみていよう)

谷口(ん?誰かいるぞ?)

古泉「朝比奈さん、ホントに今日なんですか?」

みくる「はい。これは規定事項。絶対に成功します。」

有希「ばっちりビデオに納めてる。彼らの結婚式で流す。」

谷口「よ、よお涼宮の部活たち」

26 : 2023/09/17(日) 21:06:10.207 ID:TKHcTUgB0
谷口「何をしてるんだ?」

みくる「!?」

古泉「これはこれは、彼ら二人の愛の経緯をみているんですよ」

有希「隠しカメラを1000台情報操作で察知した。ぬかりない」

谷口「…」

谷口(いつもこいつらはこんなに面白そうなことをやっているのか)

谷口「俺も混ぜてくれよ」

みくる「どうぞ、お茶です」

谷口「ありがとうございます、」(このお茶は家に持って帰ろう)

古泉「嫉妬で狂ったりしないでくださいよ?」

27 : 2023/09/17(日) 21:09:48.211 ID:TKHcTUgB0
谷口「いやいや、俺は親友の幸福に嫉妬するようなことはしないぜ!」

古泉「そうですか」(なんでこんないいやつに彼女ができないんでしょうか)

みくる「見てください!キョンくんが出てきますよ!」

~ハルキョンサイド~

キョン「この宅配便か。」

ハルヒ「キョンキター!キョンの声を昨日の団活では聞けなかったから寂しかったわ!」

キョン「とりあえずリビングに運んでおこう。」

ハルヒ「!」

古みく長谷「!」

キョン「どっこらしょっと…」

28 : 2023/09/17(日) 21:13:32.201 ID:TKHcTUgB0
~家中~

キョン「この箱以外と重いな…」

ハルヒ(ガーン!)

キョン「まるで人が入っているみたいだな」

ハルヒ(まっ、待ってまだ心の準備が…)

キョン「気のせいか」

ハルヒ(ほっ)

キョン「それにしても帰納はSOS団行けなかったからな、
朝の電話はハルヒからかと思ったんだが…あとで電話してみるか」

ハルヒ(そんなこといいからさっさと開けなさいよ!)

29 : 2023/09/17(日) 21:18:13.018 ID:TKHcTUgB0
キョン「いただきます」

ハルヒ(あたしもお腹空いたなぁ…
朝ごはんも昨日の夜ごはんも食べてないから…)

キョン「ってもう1時か…時間がたつのははやいなぁ」

キョン「いつもは不思議探索で起きるから良いが、ハルヒがいないと不健康な生活になっちまうな。」

キョン「そういう意味では不思議探索があるのは良いことなのかもな。財布の出費はいたいが…」

ハルヒ(そういえばそろそろキョンの出費総額が50000円になっちゃうわね…)

キョン「ハルヒの100Wの笑顔が見れるなら、安いものだ」

ハルヒ(キョンが褒めてくれた~ワーイワーイ)

30 : 2023/09/17(日) 21:20:56.899 ID:TKHcTUgB0
谷口「じれったいな」

古泉「じれったいですね」

みくる「まだかな~まだかな~」

有希「…」ワクワク

谷口「お前ら、いつも部活でこんなの見せつけられてるのか?」

古泉「そうですね。」

有希「部室でお弁当を食べていたとき…」

有希「あーんを見せつけられたときにエラーが発生した。それは殺意…」

みくる「本人に悪気はないんですけど…」

31 : 2023/09/17(日) 21:25:15.927 ID:TKHcTUgB0
キョン「ごちそうさま」

ハルヒ(そろそろ開けて欲しいなぁ)

有希「涼宮ハルヒによる情報改編を確認」

谷口「情報かい…なんだって?」

古泉「規模は?」

有希「小規模。無視できるレベル」

キョン「鍵が明かないだと…?」ガチャガチャ

キョン「しょうがない。古泉あたりに直してもらうか」

prrrrrr

古泉「どうしました?」

キョン「鍵が開かないんだ。機関の力で直してくれないか?」

古泉「わかりました。それよりも、はやく箱を開けてください!」

キョン「どうしたんだ?あれの送り主はお前か?」

古泉「そんなことはどうでも良いでしょう?はやくしてくださいよ!」

キョン「お、おう」

33 : 2023/09/17(日) 21:33:44.870 ID:TKHcTUgB0
ハルヒ「キョン///」

キョン「ハルヒ///」

その日、キョンの家で、ハルヒとキョンはずっといちゃいちゃしていました。めでたしめでたし。

谷口「良かったな、キョン、涼宮。俺は心から祝福するぞ!」

みくる「感動しました~」

有希「ハルキョンは尊い」
古泉「やっと、ここまで来ましたね。
…僕たちはこれから祝杯をあげますが、谷口さん。あなたも来ますか?」

谷口「もちろん!」

ハルヒ「キョンってサイコー」

キョン「ハルヒもサイコーだよ///」

ハルヒ「///」

終われ

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