アニメ映画「スパイダーバース」続編の公開が未定に ハリウッドのストライキの影響

米ソニー『スパイダーバース』第3弾などの公開予定を大幅変更　ストの影響も

　米ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントが、『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ映画『クレイヴン・ザ・ハンター』や、大ヒットアニメの第3弾『スパイダーマン：ビヨンド・ザ・スパイダーバース（原題） / Spider-Man: Beyond the Spider-Verse』などの全米公開日を変更したと、Varietyほか各メディアが報じた。

　同サイトによるとこの変更は、アメリカで続く全米映画俳優組合（SAG-AFTRA）と全米脚本家組合（WGA）のストライキによる混乱も影響している。スターが宣伝活動などに参加できない状況で、秋の大作映画の公開を迎えるのが困難になっていることが背景にあるという。

　アーロン・テイラー＝ジョンソン主演の『クレイヴン・ザ・ハンター』は10月6日に公開される予定だったが、2024年8月30日に変更。日本では2023年秋公開とされているが影響は避けられないはずだ。
そして、2024年3月29日に全米公開予定だった『スパイダーマン：ビヨンド・ザ・スパイダーバース（原題）』の公開日は未定となった。米ソニーの関係者が明かしたところでは、ストの影響で声優陣によるセリフの収録が間に合わないためだという。

　影響はほかの作品にも及んでおり、リブート版『ベスト・キッド』は2024年6月7日から2024年12月13日に変更されている。

　また『ゴーストバスターズ／アフターライフ』続編の公開日も2023年12月20日から『ビヨンド・ザ・スパイダーバース（原題）』が公開されるはずだった2024年3月29日に延期された。ダコタ・ジョンソン主演の『スパイダーマン』スピンオフ『マダム・ウェブ（原題） / Madame Web』は、予定されていた2024年2月16日公開が14日に早まった。

　新たに公開日が決定した作品もあり、『バッドボーイズ』の第4弾は2024年6月14日に全米公開予定。そして、ファン待望の『ヴェノム』シリーズ第3弾が2024年7月12日に公開されることが決定している。（編集部・入倉功一）

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