【アニメ制作会社】『サンライズ』社名変更にガノタが涙…“サンライズらしさ”がますます希薄に？

2022年2月19日
まいじつ

『サンライズ』社名変更にガノタが涙…“サンライズらしさ”がますます希薄に？
サンライズといえば、あの『ガンダム』シリーズを手掛けたことで有名なアニメ制作会社。他にも『シティーハンター』や『ケロロ軍曹』などの超有名作品を数多く排出してきた。しかし、そんな偉大なサンライズの“社名”が、近いうちに消滅を迎えようとしているらしい。

老舗アニメ会社・サンライズが社名変更

2月8日、サンライズとバンダイナムコアーツが共同で、とある声明を発表。それによると、サンライズは4月1日付けで社名を「バンダイナムコフィルムワークス」に変更するとのこと。実はサンライズは以前からバンダイナムコホールディングスの子会社だったのだが、それを社名からわかりやすくした形だ。

「ガンダム」ファンはもちろん、アニメファンたちの中にもサンライズという名前に愛着がある人は多い。ネット上では《サンライズでなくなっちゃうのはショックだな》《サンライズの社名変更でヤケ酒してます》《物凄く寂しい》といった声が溢れていた。

さらに『機動戦士Zガンダム』や『機動新世紀ガンダムX』の制作に携わったクリエイター・高松信司氏も、ツイッター上でこの話題に反応。すでに1994年ごろからその兆しがあったとして、富野由悠季氏の反応などを振り返りつつ、寂寞の念を明かしている。

『ガンダム』が商業主義化する？

とくに大きな議論を呼んでいるのが、高松氏のツイートの一部分だ。そこでは「ガンダム」の商標をもつ創通が2019年にバンダイナムコによって完全子会社化されていることに触れ、《これでバンダイナムコは「ガンダム」の全てをその手中に収めた事になる》と語っていた。

さらに高松氏は、経営陣がバンダイナムコ出身者で占められるようになっていき、「サンライズらしさ」が薄れていったことを回顧している。

アニメファンたちはこの意見に思い当たる節があったのか、《もうらしさが無くなって随分立ちますよね。勇者シリーズをやっていた頃までかなってのが個人的には思うところです》《アニメ作品あっての周辺商品だと思っていたので、内包化されると、ますますプロモーションツールとしてのアニメのイメージになる》《そのあたりからガンダムも全然見なくなった》と同意の声が相次いでいた。

しかしその一方、少なくとも「ガンダム」に関しては初代『機動戦士ガンダム』の時点で、玩具メーカーとのつながりと切り離せないコンテンツだったことも事実。「サンライズ」が変わったと思わない人々からは、《乗っ取られたも何も子会社じゃん》《今のガンダムがあるのってガンプラのおかげでしょ》《もともとプラモデル売るためのアニメで最初からバンダイの言いなりで作ってた》とも指摘されている。

「サンライズらしさ」がどこまで実在したのかは分からないが、社名変更によってそれはノスタルジックな“幻想”として生き延びていきそうだ。

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